昼間の飲酒はほんの少しの罪悪感を伴う至福のひととき

お酒を飲む女性

息子がまだ幼稚園に通っていたときの話だ。息子の友達のお母さんの中に、一人バリバリのヤンキーだったという人がいた。地元では相当有名だったらしく、同じく地元出身のお母さんたちからは恐れられていたそうだ。私は地方出身なので、その元ヤンのお母さんのことはあまり知らなかったけど、とても清楚な感じなのに意外だった。そんな彼女が、昼間飲酒しているという噂が広がった。酒を飲みながら家事をし、育児をするそうだ。私は一瞬、「えぇ!?」と引いてしまったけれど、すぐに彼女に興味を持った。昼間から飲む酒ってどんな感じなんだろう。そう思ったのは私だけではなかったようで、クラスの中で何人か集まって子供が幼稚園に行っている間に「大人のジュース会」を開くことになった。だけど主婦が昼間っから酔っ払ってるとウワサされてしまっては子供たちにもよろしくないので、ルールを決めることにした。

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一つは、缶2本まで、あくまでも酔っ払うことが目的ではなくたしなむ程度にすること。もう一つは、お迎えの際にはバレないようにマスクをするということだ。

窓から入る日差しに缶チューハイを掲げて、10人ほど集まった主婦たちが乾杯をした。まだ外が明るいというのに飲むなんて、しかも夫は会社で仕事を頑張っているというのに。そんな罪悪感からなのか、昼間の酒は夜よりも回るのが早い気がする。そして、夫や子供に申し訳ないくらい、すっごくすっごく楽しかったのだった。

実は子供が卒園した今でも、その会はひと月に一度のペースで続いている。昼間の飲酒はほんの少しの罪悪感を伴う至福のひとときである。多分この主婦たちの昼飲み会、きっとこれから流行ると私は思う。居酒屋さんが主婦向けに昼からお店をやってくれたらいいのに、と願ってやまない。